子犬の選び方 | 柴犬ブリーダー.com

子犬の選び方

既に何度か子犬を飼育されたご経験があれば、あまり迷うことはないと思いますが、初めての方にはどの子犬もとっても可愛く、悩んだり迷ったりされることと思います。
そのため、子犬を選ぶ際にやはり「ご予算」「好み」「可愛らしさ」「血統」・・・ブリーダーさんの対応といったことまで含めてお客様のご希望は様々でとても大切です。

柴犬ブリーダー.comでは、このようなご希望に少しだけプラスして、お客様のライフスタイル、お住まいの環境、子犬との将来生活を踏まえて子犬選びをしていただけますよう、そのポイントなどをご紹介させていただきます。

はじめに、犬の平均寿命についてになりますが、大型犬と小型犬では少し差があり、大型犬で10歳、小型犬で12~14歳程と言われてます。長寿では17~20歳ということもあります。
※一般的に生後1年までは平均20日で1歳となり、1年で人間の18歳となります。その後1年ごとに4歳年を重ねていくと言われています。
一覧すると、下の表のようになります。

人間 人間
1ヶ月 1歳 4年 30歳
2ヶ月 3歳 5年 34歳
6ヶ月 9歳 10年 54歳
12ヶ月 18歳 15年 74歳
2年 22歳 20年 96歳
3年 26歳    

犬は人より長く生きられることはありませんが、10年、15年を共に生活していく家族の一員であるということを何よりも大切に思っていただきたいと思います。

子犬を選ぶ際について

他人の意見や流行に流されない

お友達やお知り合いの方のご意見は大切にしてください。ただ、特に飼っていて「飼いやすい」「吠えない」といった情報は参考になりますが、実際には個体差があり、おとなしい・吠えないと言われている犬種でも、中にはとても活発でよく吠える子がいることもあります。また、ライフスタイルやお住まいの環境などそれぞれお客様によっても、やはり犬種によっても違いますのでご参考として受け止めていただくことをことをお奨めいたします。
それとは別に犬猫・ペットにも流行があります。比較的分かりやすいところでは、熱帯魚やカメ、セキセイインコ、フクロウ、サルなどなど・・・たくさんの流行がありました。先ずはそういった情報にながされず犬の特徴やどのように過ごしていきたいかといったお客様の将来を考えていただくことをお奨めしております。

子犬の成長について調べる

子犬を選ぶ際には、前述したご予算や好み、可愛らしさなどはとても重要な条件であるとは思います。
ただし、子犬の時だけではなく気になっている子犬の種類によっての成長の過程、成犬になった時の大きさ、お手入れの度合い、特徴は違いますので予めインターネットや図鑑などで調べておかれることをお奨めしております。

ご家族の十分な理解と事前相談

ご家族の皆様が十分に理解していること、また、予め家族内で飼育に関する取決めなどを行っておくことはとても重要です。
ご家族の一員としてお迎えいただくことになりますので、主に飼育する人、飼育する設備や環境、散歩のコースといったことまで事前に家族内で良く話し合ったり、シミュレーションすることをお奨めしております。
特に潜在的に動物アレルギーを持っている可能性にも注意が必要ですし、家族全員が賛成しているかなど、ご購入前に予め家族内で十分な話し合いや相談による理解やできる限りやれることをやっておくことが大切です。

飼育に必要な費用について把握する

ご家族内での相談や理解が必要なことのひとつでもありますが、子犬の飼育に必要な費用を把握しておくことをお奨めしております。

例えば、初期にかかる費用や一時費用として、以下のものがあげられます。

  • ゲージやトイレ、食器類のご購入
  • 医療費やホテルの利用料
  • 予防接種
    (狂犬病予防接種 年1回 ¥3,000、伝染病ワクチン 約¥10,000/回、他フィラリア予防薬など)

ランニングコストとして、主に以下の費用がかかります。

  • 月の食費(小型犬だと¥2,000~¥3,000、大型犬だと¥6,000~¥7,000)
  • 美容や衛生にかかる費用(シャンプー、くしなど)
  • トリミング代(約¥5,000/回)

全てが必要というわけではありませんが、食費は必ず必要になりますし、トリミングなどもやはり頻繁でなくとも季節の変わり目などには必要であったりしますので、どのような費用が必要なのか、事前に把握しておくことがとても大切です。

このように、子犬を選ぶ際にはいくつかのポイントがあります。
こうしたポイントをご参考いただきたいと思います。

子犬の選び方について

現在、FCIの公認犬種数は339犬種もあります。それぞれの犬が人の生活に役立つようにと、長い年月をかけてその用途や目的に合わせて交配を重ね作られてきました。
そのため、共通することはありますが、それぞれの犬ごとに違った特徴や性格があり、暮らし方も食べ物さえも様々です。

人と犬との共生には相性があります。犬を選ぶ際には、どのような生活で、どのような環境なのかといったことでも向き・不向きがありますので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。

生活習慣や生活リズム(ライフスタイル)と照らし合わせてみる

犬との暮らしにおいて、まず考えていただきたいことは、現在のライフスタイルです。
新しい家族が増えれば、生活習慣や生活リズムも変化します。お客様のライフスタイルによって【飼いたい犬】と【飼える犬】が違ってしまうことがありますので慎重に選ぶことが大切です。

お住まいの環境に合っているかを考えてみる

ライフスタイルに合わせてお住まいの環境も大切です。室内か屋外か、また、戸建てかマンションといったようにお客様の環境やその周囲の環境によっても飼える犬の種類も変わってきます。
室内で飼う場合、十分なスペースを確保し過度なストレスがないようにしなければなりません。また、掃除の手間を考えた場合には毛があまり抜けない犬が良い場合もあります。
屋外の場合では大型犬が飼いやすくなります。その他にも近隣の迷惑を考えてあまり吠えない犬を選ぶほうが良いのか、十分なスペースがあるので活発な犬が良いなど、お客様の希望とお住まいの環境が合っているかということを良く考えることが大切です。

一人暮らしやお子さまや祖父、祖母などのご家族の構成にも配慮する

一人暮らしや同居家族がいる場合にも犬との関わりを良く考えることが大切です。
犬は本来オオカミが進化した動物なので群れで行動する習性がもともとあります。
そのため一人暮らしや共働きで家を留守がちな場合は本来あまり犬を飼うのに適した環境とはいえません。しかし、朝夜休日などにちゃんと犬との絆を作ることができればメリハリのある良い関係を保つこともできます。
このような環境でもひとりで長時間のお留守番をすることができる我慢強い温厚な性格の犬種が向いているといえます。
また、小さいお子さまやご高齢の方がいる場合には、活発で気の強い犬は不向きです。
他にも犬のアレルギーを持っている家族がいるかどうかも予め確認し、分からない場合にも医師に相談するなどご家族の体調への影響を十分に考えていただくことが大切です。

犬との関わり方や生活について考える

今まではどのように飼うか、どのようなことに注意が必要かということを記載してきましたが、やはり犬を飼う以上、どのように遊んだり、一緒の生活を送るかということを考えることも大切です。
たとえば、活発に外で遊びたい、お膝にちょこんと座る小さい犬が欲しい、一緒に遊べて大きくて頼れる番犬が欲しいなど、目的や生活の関わり方によっても向き・不向きがあるということを良くご考慮していただきたいと思います。

ライフスタイルで選ぶ
小さいお子さまがいるご家庭では

温厚で愛情が深く、穏やかな性格の犬種がお奨めです。
大型犬では盲導犬や警察犬としても活躍している下記の犬種などが人気です。

  • ゴールデン・レトリーバー
  • ラブラドール・レトリーバー

ただし、大型になれば十分な運動量も必要になりますのでご家族の協力や現在のライフスタイルと照らし合わせて良く検討していただくことが大切です。

また、小型犬では、下記の犬種が人気です。

  • キャバリア
  • シーズー

最近ではインターネットで訓練やしつけの専門家を見つけやすくなったこともありトイ・プードルやパピヨンなどにも人気が集中しています。

ご高齢の方がいるご家庭では

やはりお手入れが簡単で運動量の少なく、穏やかな性格の犬種が良いと思います。

  • トイプードル
  • マルチーズ
  • シーズー
  • ポメラニアン
  • パグ
  • ボストンテリア
  • キャバリア
  • フレンチ・ブルドッグ

などがお奨めです。
特にシングルコートと言い、抜け毛や臭いが少ないトイプードルやマルチーズが人気です。

お一人暮らしや留守がちのご家庭では

長時間のお留守番に向くことを第一に考えると良いと思います。

大型犬であれば、下記の犬種が人気です。

  • ゴールデン・レトリーバー
  • ラブラドール・レトリーバー

小型犬では、下記の犬種などが人気です。

  • パグ
  • フレンチブルドッグ
  • シーズー

また、特にお一人暮らしの方はしっかりしつけさえできれば、吠えてもあまり迷惑にならず、甘えてくれてじゃれ合うことができまる小型のチワワも人気です。

お若いご夫婦やカップルでお住まいの場合では

ご自宅をお留守にしがちな方もいれば、一緒にお出掛けしたいご夫婦やカップルもいらっしゃると思います。
ご自宅をお留守にしがちな場合ではやはりお留守番ができる、下記の犬種が人気です。

  • ゴールデン・レトリーバー
  • ラブラドール・レトリーバー

ただし、パートナーの方が将来的に妊娠されたり、一緒にお買いものに出掛けたりする場合は小型でキャリーなどに入れて連れていける小型犬がお奨めです。
特に女性の妊娠初期では安静にしておくことが重要になります。
温厚で大人しい犬種でも大型の犬に飛びつかれたりすると少し心配です。
このような将来的な展望もありますので、小型犬としては、体重の軽い犬種などがお奨めです。

  • チワワ
  • トイ・プードル
  • ポメラニアン
  • マルチーズ
  • ヨークシャー・テリア
  • パピヨン
  • ミニチュア・ピンシャー

その他にもパグやフレンチ・ブルドッグなども良いと思います。

その他、ご家族にアレルギー体質の方がいる場合はできるだけ犬をお迎えすることをお控えいただくことが懸命なご判断です。
できるだけ自己判断をせずに、まずは病院でアレルギーの特定検査を受けられることをお願いします。もし、アレルギーが犬によるものではない場合でも、抜け毛や臭いなどが少ないマルチーズやトイプードルを選ぶことをお奨めします。

お住まいの環境で選ぶ

近くに広い運動場や遊ばせられる施設がある場合、運動量が多い大型犬でも飼うことができます。
下記の犬種が人気です。

  • ボーダー・コリー
  • シェルティ
  • ビーグル

また、その中でも特に周囲への気遣いが必要な場合に人気なのが、広いスペースは必要になりますが、穏やかな性格の、下記の犬種なども最近では大変人気があります。

  • ゴールデン・レトリーバー
  • ラブラドール・レトリーバー

その他にも、バーニーズ・マウンテンドッグなどがお奨めです。

小型犬では、シングルコートが人気です。

  • チワワ
  • トイ・プードル
  • マルチーズ
  • パピヨン
犬との楽しみ方や飼い方で選ぶ

アウトドアイベントやスポーツなどの目的によっても様々です。
特にスポーツイベントでは良く見かけるのが、ボーダー・コリーです。運動性や訓練性から見ても人気があります。
もちろんスポーツに特化しているだけでなくご家庭での愛玩犬としても人気はありますが、他にも、下記の犬種が人気です。

  • ラブラドール・レトリーバー
  • オーストラリアン・シェパード
  • イングリッシュ・コッカー・スパニエル
  • ポインター
  • トイ・プードル
  • パピヨン
  • ミニチュア・ダックスフンド

その他、番犬にしたい場合では縄張り意識が強く、警戒心を持っている下記の犬種なども人気です。

  • 柴犬
  • ビーグル
  • ジャーマン・シェパード・ドッグ
  • ドーベルマン
  • ロットワイラー

ただし、やはり鎖につないだままということはしないでやはり愛玩犬としてお散歩やお手入れはしっかりしていただけるようお願い申し上げます。
また、ゆくゆく犬を増やしたいと思う方には、下記の犬種などがお奨めです。

  • ラブラドールなどのレトリーバー系
  • ダックスフンド
  • トイ・プードル
  • チワワ
  • パピヨン

子犬の選び方ではいろいろな目的に応じて適応する犬種のご紹介をしてまいりましたが、実際には本来良く吠えると言われている犬種なのに吠えない子もいれば、大人しいと言われている犬種でも元気で活発な子であったり、それぞれの犬毎に個体差はあります。

それは、飼育による外部環境によって形成された性格であったり、遺伝などにより先天的に持ち合わせた性格によっても様々です。

柴犬ブリーダー.comでは、全国のご家族様おひとりひとりに合った子犬選びができますよう、ぜひご自身でも気になっている犬種の性格や性質を調べていただくことやご自身のライフスタイルの見直し、分からないことは臆せずブリーダーさんに相談してみるなどのことをお願いしております。

もちろん、ブリーダーさんによってもその子犬の把握の仕方はいろいろです。 十分に観察できている方もいらっしゃれば、お客様にとって不十分な場合もあるかと思います。そのような場合でも、簡単に決めることはしないで何度でも相談を行い、聞くべきことを聞きご納得したうえで決めていただけますようお願い申し上げます。

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